どうも、「夫婦は他人」のプー太(夫)とプー子(妻)です。
私たちは夜な夜な、食卓に録音機を置いて、テーマに沿って、仲良し夫婦が本音をしゃべっています。私たち夫婦のリアルの会話。台本なし、創作なし、やらせなし。
夫婦仲・人間関係でお悩みの方の参考になれば嬉しいです。
(録音 19:28)は「録音開始から19分28秒に飛び出した発言」のしるし。——今日も、時刻つきの証拠つきでお届けします。
ゴミ出し、朝ごはん、トイレットペーパーの補充。あなたの家では、どっちがやっていますか。
今回は番外編です。家のことを10個、妻が読み上げて、うちではどっちがやるかを「せーの」で同時に答えました。 10問のうち、せーのの答えがそろったのは4問、話してみると実質そろっていたのが3問でした。朝ごはんは答えが割れ、ケンカのあとの問いは答えが決まりませんでした。
いちばん長く書くのは、6問目の「トイレットペーパーの補充」です。せーのの答えはそろっていたのに、話してみると、「補充」という言葉で思い浮かべていたものが、夫と妻で違っていました。 10問が終わったあと、妻が「意外だったのは」と自分で読み上げて挙げたのも、トイレットペーパーの補充でした(録音 19:28)。
前回の番外編はこちらです。→ 定番の質問10問に、夫婦で答えてみた
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10問と、うちの答え
- ① ゴミ出し:夫=「妻」/妻=「妻」(そろった)
- ② 朝ごはん:夫=「妻」/妻=名前を言わずに「え各自じゃない」(割れた。話して「各自」に落ち着いた)
- ③ お風呂そうじ:夫=「義母」/妻=「お母さん」(そろった。同居している妻の母)
- ④ 子どもの寝かしつけ:夫=「ないな」「強いて言うなら妻」/妻=「これもあんまないね」(実質そろった)
- ⑤ 洗濯物をたたむ:夫=「ない」/妻=「やらない」(そろった)
- ⑥ トイレットペーパーの補充:夫=「各自」/妻=「ない」(実質そろった。ただし「補充」の意味が違った)
- ⑦ 休みの日の予定を決める:夫=「妻」/妻=「妻」(そろった)
- ⑧ 電気の消し忘れ:夫=「なくした」、そのあと「まあ妻が」/妻=「今はないね」(実質そろった)
- ⑨ 朝、先に起きる:妻=「夫」/夫=「妻」
- ⑩ ケンカのあと、先に話しかける:夫=「えーちょっと待って待って」/妻=「そこまで大きい喧嘩がないからな」(決まらない)
数を並べると、せーのでそろったのが4問(①③⑤⑦)、話してみると実質そろっていたのが3問(④⑥⑧)です。
世の中の数字も、各問に少し添えます。国立社会保障・人口問題研究所の『第7回全国家庭動向調査』(2022年・妻が回答)では、家事全体の分担の平均は妻80.6:夫19.4でした。この調査の数字は、どれも妻が答えたものです。
この回の答えを一言にすると 「せーのでそろっても、同じ言葉で思い浮かべているものが違うことがある」 →【夫婦は他人。同じ「補充」でも、思い浮かべるものが違いました。】
1問ずつ、せーのの答えとそのときのやりとり
1問目 ゴミ出し
ゴミ出しの答えは、夫「妻」・妻「妻」でした。 ただ、ずっとそうだったわけではありません。
前はずっと自分がゴミを出していた、と夫は言います(録音 00:55)。
夫「一応まとめとこうと思って。 燃えるごみは家中から集めてこないといけない感じがして。」(録音 01:21)
前は夫がゴミを出していて、今は妻の担当です。 夫は、出す前に家中のごみを集めてまとめる、という話もしていました。
さきほどの調査では、夫が週1〜2回以上やっている家事でいちばん多いのがゴミ出しで、57.7%でした。
2問目 朝ごはん
朝ごはんは、この回でいちばんきれいに答えが割れた問いです。 せーので夫は「妻」。妻は名前を言わずに、こう返しました。
妻「え各自じゃない」(録音 01:59)
妻「私はあなたの朝ごはんなんか全然用意してない」(録音 02:09)
夫「そうだね、そう言われればそうだね。」(録音 02:12)
夫は、妻に言われてすぐに折れました。
妻「うちは朝ごはんは各自で食べたいものを食べてますね。」(録音 02:14)
夫「そうだね。毎朝卵かけご飯なんで私は。」(録音 02:27)
うちの朝ごはんは「各自」でした。 夫は毎朝卵かけご飯、子どもたちもその日の気分でヨーグルトやパンを自分で食べています(録音 02:36)。
調査では、近い項目の「炊事」を夫の50.4%が「まったくしない」と妻が答えています。朝ごはんに限った数字ではありません。
3問目 お風呂そうじ
お風呂そうじは、せーので夫が「義母」、妻が「お母さん」。言葉は違っても、同じ人を指していました。
妻「お風呂掃除は何かやってくれてますね」(録音 03:16)
うちのお風呂そうじは、夫婦のどちらでもなく、同居している妻の母がやってくれています。
4問目 子どもの寝かしつけ
妻「これもあんまないね」(録音 03:38)
夫「ないな」(録音 03:41)
夫「まあ強いて言うなら妻だけど」(録音 03:42)
寝かしつけは「あまりない」でそろい、強いて言えば妻、でした。 ただ、振り返り方は少し違います。
妻「だけど、そもそもそんなに寝かしつけが大変な思いをしたことがあんまりない。」(録音 03:44)
妻「忘れてるのかもしれないけど。」(録音 03:51)
夫「まあまあ、上二人は、やっぱこう、なかなか寝なくて夜、家の周りを夜中に。」(録音 03:53)
同じ寝かしつけでも、夫と妻で覚えているところが違いました。
妻「今の1歳の子がいますけど、1歳の子がその前に1歳になるまでも、寝かしつけという寝かしつけはしたことないんです。」(録音 04:10)
夫「まあもうなんか自由に遊んでるよね、で眠くなったら勝手に寝てるみたいな、その間にもう私たちは寝てるみたいな。」(録音 04:30)
いまの1歳の子は、遊んで、眠くなったら勝手に寝る。その間に夫婦のほうが先に寝ていることもある、と二人で話しています(録音 04:30・04:37)。
調査では、寝かしつけを妻の89.2%が毎日している一方、夫は毎日が12.2%、「まったくしない」が29.2%でした(妻が50歳未満の世帯)。
5問目 洗濯物をたたむ
洗濯物をたたむのは、夫「ない」・妻「やらない」でした。
夫「洗濯物をたたむことをやめました。」(録音 04:54)
乾燥機から出した洗濯物を仕分けるのは、夫がメインでやっている、と妻が続けています(録音 04:57)。洗面所に下着などを入れるボックスがあり、たたまずにそこへ入れていきます(録音 05:13・05:20)。
子どもたちの分は、たたまずに子どもたちの部屋に置いておくと、自分たちで仕分けて、たたんでしまっている、と妻は言います(録音 05:49〜05:56)。
夫「前は必死に畳んでたんだけど」(録音 06:05)
夫「無駄だなと思ってこの時間が」(録音 06:09)
夫「っていうふうな決断になりました」(録音 06:11)
夫「本当に人生の無駄な時間だなって僕は思ったので」(録音 06:29)
夫「早くから乾燥機を導入すればよかったなっていう。」(録音 07:29)
たたむのをやめたのは、夫の決断でした。 シャツなどしわになりそうなものだけは別に干す、とも言っていました(録音 06:50)。
6問目 トイレットペーパーの補充
せーのの答えは、妻が「ない」、夫が「各自」(録音 08:06)。そろったように見えました。
7問目 休みの日の予定を決める
休みの日の予定は、夫「妻」・妻「妻」でした。
妻「これは私だね」(録音 09:57)
夫「嫌いなんです僕」(録音 10:00)
妻「私好きなんです」(録音 10:01)
夫「だから餅は餅屋で」(録音 10:03)
予定は、好きな人が決める。
ただ、予定のない休みの日の感じ方は違いました。妻は、「今日何する」で一日が終わる日がすごく嫌だ、と言います(録音 10:29・10:32)。
夫「俺は別に、どこも行かないなら行かないで、全然家で楽しめる人間だから。」(録音 10:40)
妻「それはさ、一人だったらいいんだよ。私だって。」(録音 10:46)
妻「家族がいたらやっぱ家では全力では楽しめない。だからちょっと憧れるんだよね。」(録音 10:50)
SNSで家で夏祭りをしている家を見ると、妻はすごいなと思うそうです(録音 10:56〜11:15)。
妻「私そういう努力できないもん。」(録音 11:15)
妻が「でも今だけだよ遊んでくれるのも」と言うと(録音 11:53)、夫はこう返しました。
夫「いや 結構遊びに行ってる自信がある」(録音 12:04)
毎週どこかしらには行っている、と夫(録音 12:08)。AIに行き先を聞いても、もう全部行ったところだった、という話まで出ました(録音 13:02)。
調査では、「家族の予定を調整する」のは妻61.6%・ふたりで一緒に30.4%・夫5.7%でした。うちも、予定を決めるのは妻です。
8問目 電気の消し忘れ
妻「今はないね なくしたね」(録音 14:52)
妻「もうこれは結構散々語ってるので いいんじゃないかと思います」(録音 14:57)
夫「まあ妻が」(録音 15:01)
電気の消し忘れは「今はない」でそろいました。 ただ夫は、そのあとに「まあ妻が」と足しています。この話は、別の回でたっぷり話しました。
9問目 朝、先に起きる
朝、先に起きるのは、せーので妻が「夫」、夫が「妻」。答えは、それぞれ相手の名前でした。
妻「あなたからトイレに起きるじゃん」(録音 15:08)
妻「動き出すのはあなたが先じゃない」(録音 15:17)
夫「別になんかそんなつもりもないな」(録音 15:26)
妻には、起きる時間の決まりがあるそうです。
妻「私は45分から起きたって決めてるから」(録音 15:31)
妻「45分まで起きてても絶対起きない」(録音 15:33)
夫は、目が覚めたらまずトイレです。
夫「だからトイレでネットニュースとかを見て、なんとか頭を起こそうと思って」(録音 15:54)
夫「そうだね 前は早起きマウントの下りもあったけどね」(録音 16:43)
妻「あったね でも朝強いのは正直私だね」(録音 16:49)
夫も「ダメなんですよ本当に」と返しています(録音 16:53)。
妻「いや私もダメだけどね」(録音 16:57)
妻から見ると、先に動き出すのは夫。でも朝に強いのは妻。 最後は、妻も自分のことを「ダメだけどね」と言っていました。
前に話した「早起きマウント」の話は、こちらです。→ 職場の後輩には気を使うのに、なぜ夫婦間では「やってよ」と言ってしまうのか
10問目 ケンカのあと、先に話しかける
夫「えーちょっと待って待って」(録音 17:10)
妻「そこまで大きい喧嘩がないからな」(録音 17:12)
夫「いやーなんかその時の状況にもよる気がするけどな」(録音 17:22)
ケンカのあとの問いは、答えが決まりませんでした。 そもそもケンカの回数で、二人の覚え方が食い違います。夫は、ここしばらくはしていないと思う(録音 17:27)。
妻「私この家に住んでからしてないと思う」(録音 17:30)
夫「それはないわ」(録音 17:34)
少しして、妻が自分から、酔ったときの話を出しました(録音 18:44)。
妻「あなたはさ、たぶん酔っぱらってるからって言ってさ、」(録音 18:48)
妻「もうさ、許すというかさ、諦めてるというかさ。」(録音 18:51)
夫「うん、早く寝ろって言ってる。」(録音 18:54)
夫「どうせ覚えてないんだろうなって思ってる。」(録音 19:00)
妻「だから怒ってないから話しかけるもかけないもなくない」(録音 19:02)
夫「おはようって普通に言うじゃん」(録音 19:08)
妻「覚えてないから」(録音 19:10)
妻が酔ったとき、夫は「許すというか、諦めてるというか」だ、と妻は言います。夫は早く寝ろと言い、どうせ覚えていないと思っている。次の朝、覚えていない妻は、普通に「おはよう」と言う。うちでは、話しかけるもかけないもない。 それが、うちの答えに近いものでした。
いちばん食い違ったところ:トイレットペーパーの「補充」
せーのの答えは「ない」と「各自」
6問目のせーのは、妻が「ない」、夫が「各自」。そろったように見えました。 食い違いが見えたのは、妻が「補充」の中身を話し始めてからです。
妻の「ない」は、うちは丸ごと置くから、という意味
妻は、よその家の話から始めました。
妻「たぶん、これって普通の家とかだと、」(録音 08:08)
トイレには3個か4個くらいしか置いておけないんだと思う、と妻(録音 08:13)。
妻「うちはほら、私の場合ね、薬局で買うじゃない。」(録音 08:24)
妻「買ったらもうそれを丸ごとトイレに全部置くわけ。」(録音 08:28)
妻「そんだけ何かちっちゃい棚みたいなのがいっぱいついてるじゃん、うちのトイレって。」(録音 08:34)
よその家は、別の場所から2、3個ずつトイレに運ぶのだろう。うちは買ったら丸ごと置くから、それがない。妻の「ない」は、そういう意味でした(録音 08:42・08:44)。
夫の「補充」は、ホルダーのロールを替えること
夫「それのこと言ってんの?」(録音 08:50)
夫「あそこのカラカラのを変えるかどうかじゃないの?」(録音 08:53)
妻「え、それはさ、違うよ。」(録音 08:54)
妻「だって自分が緊急事態になった方が変えるじゃんそれは」(録音 08:56)
夫にとっての「補充」は、ホルダーのロールを替えることでした。 妻からすると、ロールは、なくなって困った人が替えるもの。
同じ「補充」を聞いて、妻は棚にストックを置くことを、夫はロールを替えることを思い浮かべていました。
大和ハウス工業の調査(2017年・子どもがいる共働き夫婦600人)では、「トイレットペーパーがなくなった時に買いに行く」をしていると答えたのは、夫62.7%・妻93.0%でした。企業の調査で、9年前のものです。うちで食い違ったのは「買いに行く」かどうかではなく、「補充」がどこまでを指すかのほうでした。
「ちょい残し」の話で、妻が自分のことを話した
夫「なくなった人が変える普通はねそれをチョイ残しとかするやつがいるんだよ」(録音 08:59)
トイレを使う回数が違うので、気づく人も違う、と夫は言います(録音 09:08)。わざと一周分だけ残しておく人もいる、とも(録音 09:27)。
すると妻が、自分のことに置き換えました。ボトルの飲み物を少しだけ飲み残して、冷蔵庫に戻すことがある、と(録音 09:33)。
夫「あーもうそれもうざいね」(録音 09:37)
妻「でもそれあれやるんだよね」(録音 09:38)
妻「ちょっと飲み切んないんだもんって思う」(録音 09:43)
夫「まあ好きにしたらいいそれは」(録音 09:49)
ちょい残しをする側の気持ちを、妻は自分の言葉で説明していました。 夫は「好きにしたらいい」で終わらせています。
名前のついていない家事の話は、前にも別の回で話しています。→ なぜ夫婦仲は悪くなるのか
10問やってみて、意外だったのは
最後に妻が「10問やってみて、意外だったのは」と読み上げました。妻が挙げたのは、この話です。
妻「トイレットペーパーの補充を世の中の人はしないっていうことか」(録音 19:28)
妻「違うと思うよ私は」(録音 19:39)
夫「いるよ」(録音 19:46)
妻は、ロールを残していく人がそんなにいるとは思えない様子でした。夫は、いる、と譲りません。
芯を残していくのは、誰か
話は、使い終わった芯がそのまま残っている、というところへ移りました。
夫「トイレットペーパーの芯を、あなたでしょ?」(録音 20:16)
夫「いや、私、怪しいけどな。」(録音 20:39)
夫「前だってあなたの後だったもん。」(録音 20:41)
妻「じゃあ、意識がないわ、それは。」(録音 20:47)
妻「もう、意識外のことだから。」(録音 20:51)
妻は「意識外のこと」と返して、携帯電話の話を持ち出します。
妻「ほら、携帯電話をよくトイレに忘れるじゃん。」(録音 20:57)
妻「それと一緒かもしんない。」(録音 21:00)
妻「いやまたトイレにあるよってさ娘に言われるの」(録音 21:15)
携帯電話もトイレに置き忘れて、娘に言われる。芯も、それと一緒かもしれない、と妻。最後は妻が自分の頭のことを冗談にして終わりました(録音 21:25)。
芯のことを聞いたのは夫で、妻の答えは「意識外のこと」でした。
まとめ
「せーのでそろっても、同じ言葉で思い浮かべているものが違うことがある」——【夫婦は他人。同じ「補充」でも、思い浮かべるものが違いました。】
- せーのでそろったのは4問、実質そろっていたのが3問。 朝ごはんは割れて、夫が「そう言われればそうだね」と折れました(録音 02:12)
- トイレットペーパーの補充は、答えはそろったのに、「補充」の意味から違っていました。 妻はストックを棚に置くこと、夫はホルダーのロールを替えること(録音 08:28・08:53)
- 芯のことを夫に聞かれて、妻の答えは「意識外のこと」でした(録音 20:16・20:51)
どっちがやるかを決める前に、その家事が何を指しているかを一度そろえてみると、話が早いのかな、と思います。
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