どうも、「夫婦は他人」のプー太(夫)とプー子(妻)です。
私たちは夜な夜な、食卓に録音機を置いて、テーマに沿って、仲良し夫婦が本音をしゃべっています。私たち夫婦のリアルの会話。台本なし、創作なし、やらせなし。
夫婦仲・人間関係でお悩みの方の参考になれば嬉しいです。
(録音 04:45)は「録音開始から4分45秒に飛び出した発言」のしるし。——今日も、時刻つきの証拠つきでお届けします。
一人の時間について話した結果、二人の答えは「ない」「なくてもいい」でした(録音 01:04・01:26・13:53・13:55)。
ただ、妻の一言目は違いました。「私は結構ありますね、一人だけの時間」(録音 00:25)。話しているうちに、妻が自分で「一人だけの時間」の中身を決め直して、答えがひっくり返ります。
この日いちばん長く書くのは、罪悪感のところです。夫の口から出たのは「罪の意識はないけど」。そのかわりに出てきた言葉が「配慮」でした(録音 04:45)。ところが、配慮されている妻のほうは「思ったことないけどね」(録音 05:11)。気にしていたのは、出かけるほうでした。送り出すほうは、何とも思っていませんでした。
世の中の数字も、少しだけ添えておきます。総務省の令和3年社会生活基本調査では、末子が6歳未満で共働きの夫婦の「自由に使える時間(総務省の言い方では3次活動)」は、1日あたり夫204分・妻168分。趣味・娯楽にあてた時間は夫27分・妻14分でした(やらない日も0分として数えた平均です)。これは週全体をならした平均で、その時間に一人でいたかどうかまでは分かりません。対象は、祖父母と同居していない「夫婦と子供の世帯」です。
おもしろいのは、妻が働いていない世帯だと逆転すること。夫214分・妻225分です。 「女性のほうが自由時間が少ない」という話ではなく、共働きになったときに妻のほうだけ削られている、というのがこの統計から言えることでした。
なお、一人の時間を取ることへの罪悪感を、夫と妻の両方に聞いた調査は見つけられませんでした。 ここから先は、うちの会話です。
番外編はこちらです。→ 定番の質問10問に、夫婦で答えてみた
※テーマはいつでも募集中!ぜひコメントください!
よくあるお悩み/うちの答え
- ① いま、一人だけの時間ってある?:妻は「結構ある」から始まり、自分で「完全に一人」と決め直して「ない」に変わりました。夫は通勤時間とジムと歯医者、そのうえで「別になくてもいいタイプ」でした
- ② 一人の時間を取るとき、罪悪感はある? 相手が取っているときは?:罪悪感は二人ともありませんでした。ただし夫だけが「配慮はする」と足し、その配慮の相手である妻は「思ったことないけどね」でした
- ③ うちで一人の時間を取りやすくするなら、どうする?:片方が子どもたちを預かる。子どもが学校に行っている時間に予定を立てる。答えは出たのに、最後は「ないんじゃない?一人の時間」に着地しました
そして、3つを通しての結論は 「一人の時間は、うちには無い。でも罪悪感も無い——あるのは『今、行っていい?』」 →【夫婦は他人。だから、出かける前に「今、行っていい?」と一声かけています。】
お悩み① いま、一人だけの時間ってある?
うちの答え
妻は「結構ある」から始まり、自分で「完全に一人」と決め直して「ない」に変わりました。夫は通勤時間とジムと歯医者を挙げ、そのうえで「別になくてもいいタイプ」でした。
そのときのやりとり
妻「私は結構ありますね、一人だけの時間。」(録音 00:25)
夫「完全に自分の世界に入り込んでますよ通勤時間は」(録音 00:40)
夫「あとはジムに行く時間」(録音 00:50)
私たちの論点
妻の一言目は、「私は結構ありますね」でした(録音 00:25)。ところがそのあと妻は、それは夫の一人だけの時間のほうではないか、という言い方をします。
妻「一人だけの時間あるねじゃあそう考えるとそれがあなたが一人だけの時間と思ってるんだったら」(録音 00:45)
夫が挙げたのは、通勤の時間と、ジムに行く時間でした。
夫「一人で何かをするっていうのは、ジムに行くとか、歯医者に行くとか、そういうのしかないかもね。」(録音 00:57)
夫「一人でどっか遊びに行くとかはないし、別に俺は一人の時間が、そういう時間は別になくてもいいタイプだから」(録音 01:04)
夫「いろいろだったら、あなたと一緒に行きたいなって感じだし、あとは漫画読むとか。」(録音 01:17)
夫の「一人の時間」は、どこかへ遊びに行く時間ではありませんでした。 移動と、通院と、家で漫画を読むことでした。
妻が、自分で「一人だけの時間」を決め直しました
妻「何するんだろう、一人の時間って。」(録音 01:24)
夫「あ、俺ほんとそういうのね、ない、ない」(録音 01:26)
そのあと妻が、言葉の中身のほうを決め直しました。
妻「一人の時間っていうのはあんまとってないから」(録音 02:33)
妻「一人だけの時間ってことは完全に一人ってことだよ」(録音 02:50)
妻「子供もいなくて」(録音 02:53)
「一人だけの時間」は、子どもも相手もいない時間のこと。 妻が自分でそう決め直したところで、妻の答えは「結構ある」から変わりました。
だから、この答えになりました
同じ言葉でも、思い浮かべているものが違えば、答えは変わります。うちの場合、入口で食い違っていたのは、「一人だけの時間」という言葉の中身でした。
お悩み② 一人の時間を取るとき、罪悪感はある? 相手が取っているときは?
うちの答え
罪悪感は二人ともありませんでした。ただし夫は「罪の意識はないけど」と言ったあとに、「配慮はする」と足しています。
そのときのやりとり
妻「ないですね」(録音 03:18)
夫「なんも思わない」(録音 04:20)
私たちの論点
妻の答えは「ないですね」でした(録音 03:18)。理由は、そもそも取っていないから。妻が挙げたのは、通院のときくらいです。
妻「病院行くとかそういう時だけだよ」(録音 03:09)
夫も、一人の時間は「ない、ない」と言っていました(録音 01:26)。罪悪感がないのは、取っていないからでした。
相手が取っているときは、二人とも「なんも思わない」
夫「なんも思わない」(録音 04:20)
妻も同じでした。そのうえで、夫のことをこう見ていました。
妻「あんた結構気にするよね」(録音 04:22)
妻「ジム行ってきていいとかさ」(録音 04:24)
妻「私もなんも思わないんだけどさ」(録音 04:29)
妻「あなたは結構気にしてんのかなぁって思う 取ってる側が」(録音 04:32)
「罪悪感」ではなく「配慮」
夫の言い方は、こうでした。
夫「なんか罪の罪の意識はないけど 罪悪感というとあれだけど一応やっぱ配慮はするというか」(録音 04:45)
罪悪感ではない。でも、配慮はする。 うちは子どもが3人いるので、夫が気にしていたのはタイミングでした。
夫「俺ちょっとジム行ってきていいとか言ったら、今?みたいな。このタイミングじゃなくね?みたいなのはあるじゃん。」(録音 05:03)
気にしていたのは、出かけるほうでした
その「今?みたいな」に対する妻の返事が、この一言です。
妻「思ったことないけどね。そういうふうに思う人もいるかもね。」(録音 05:11)
夫が思い描いていた妻の反応は、妻の中では起きていませんでした。 言われたら、どうぞと言う。夫の言い方では、こうです。
夫「いいですよって言われたら、じゃあ行ってくるねーだよ。」(録音 05:22)
ただし、中身によっては話が変わる、とも妻は言いました。
妻「それがさパチンコだったら嫌だっていう」(録音 05:28)
夫「まあまあそれはそうかも 自分の健康のために行った方がいいのもわかってるからね」(録音 05:33)
同じ「行ってきていい?」でも、行き先で受け取り方は変わる。 ここは言い分がそろいました。
だから、この答えになりました
罪悪感は、うちにはありません。あるのは配慮でした。そして、その配慮をしていたのは出かけるほうだけで、送り出すほうは何とも思っていませんでした。
「自分にはいらない。でも、あなたには要ると思う」
ここまでで、二人とも一人の時間はほぼ取っていない、で並びました。次の問い「一人の時間をあげたい/もらいたいと、頼んだことはある?」で、夫の答えが片側に振れます。
うちの答え
頼んだことは、二人ともありませんでした。ただ夫は、「あげたいなと思う」と答えています。
そのときのやりとり
夫「あげたいなと思う」(録音 08:31)
夫「うん 俺は」(録音 08:34)
妻「でもそうなんだ あげたいって思ってくれてるんだ」(録音 11:05)
私たちの論点
なぜ、自分には要らないのに相手にはあげたいのか。夫はそれを、続けて話しました。
夫「でもなんかやっぱそういう時間 欲しいだろうな」(録音 11:13)
夫「俺の基準で考えちゃいかんなとは思ってて」(録音 11:17)
夫「人はみんなやはりそういうプライベートな時間というか」(録音 11:22)
夫「完全に一人の時間みたいなのもあった方がいいだろうなぁとは思ってるわけ」(録音 11:25)
夫「かと言って自分はそれ必要かなと思うと別にいらないなと思うけど」(録音 11:31)
夫「自分基準で考えるとよくないかなぁって思って」(録音 11:34)
夫「あなたにもとってねっていうスタンスではある」(録音 11:37)
妻「なるほどね」(録音 11:40)
妻「優しいね」(録音 11:41)
自分には要らない。だから相手も要らないはず、とはしない。 自分の基準で決めるとよくない、という話でした(録音 11:17・11:34)。
頼んだことは、二人ともありません
夫「一人時間くれって言ったことはないな」(録音 11:48)
夫「頼んだことないでしょ」(録音 11:57)
妻「言ってない言ってない」(録音 12:04)
最近言っているのは、飲みに行っていいか、ジムに行っていいか、くらい、と夫(録音 12:01)。飲みに行くこと自体、うちではめったにありません(録音 05:42)。
妻「でももともと一人遊びしないもんね」(録音 08:45)
一人の趣味の話も出ました。夫が一人でやろうとした趣味は、サーフィンです。
夫「3回ほどボードを持って 海に入りに行ったことがある」(録音 09:42)
夫「一回も波に乗れず終わったよ」(録音 09:48)
3回行って、一度も波に乗れないまま終わりました。 パチンコの話も出ましたが、こちらは二人とも行きません。
妻「本当ねパチンコも行かないしね」(録音 12:12)
夫「行かないね」(録音 12:16)
だから、この答えになりました
もらう約束は、うちにはありませんでした。 かわりにあったのは、頼まれる前に、相手のぶんを考えていたほうがいたことです。
お悩み③ うちで一人の時間を取りやすくするなら、どうする?
うちの答え
片方が子どもたちを預かる。子どもが学校に行っている時間に予定を立てる。答えは出たのに、最後は「ないんじゃない?一人の時間」に着地しました。
そのときのやりとり
夫「子供たちを預かる。」(録音 13:14)
妻「子供たちが学校とか行っているときに計画を立てる。」(録音 13:17)
前に「子どもがいても、夫婦2人の時間は要る?」を話した回でも、作り方の答えは同じでした。片方が見るか、子どもが学校に行っている時間を使うか。やり方はもう分かっています。
あちらは「夫婦2人の時間は要る」。今回は「完全に一人の時間は、うちには無い」。 逆のことを言っているように見えますが、このあと、理由はひとつだと分かります。
作れない理由は、休みの日でした
妻「だからさ、結局なんか私はあなたが休みの時しか無理なわけじゃん。」(録音 13:31)
夫「まあそれはあるじゃん。」(録音 13:36)
妻「でも、休みの時は一緒にいたいじゃん。」(録音 13:37)
妻「だからさ、ないんじゃない?一人の時間。」(録音 13:39)
一人になれるのは、相手が家にいる日だけ。でも、その日は一緒にいたい。 作り方は分かっているのに、作れる日が、いちばん一緒にいたい日と重なっていました。
妻「だから私、友達と遊びに行く時もだいたい平日に立てる気がする、予定を。」(録音 13:46)
厚生労働省の第7回21世紀出生児縦断調査(2017年・25,397人が回答・対象の子は小学1年生)では、子育てで負担に思うこと・悩みとして「自分の自由な時間が持てない」を挙げた人が31.7%。9年前の同じ調査より6.2ポイント増えていました。時間が取れないのは、うちだけの話ではなさそうです。
「一緒にいることが嫌じゃないから」
妻「だからお互い一人の時間がないんだ。」(録音 13:53)
妻「なくても、なくてもいいっていうか。」(録音 13:55)
妻「まあ 作ろうともしてないあんま」(録音 13:59)
夫「一緒にいることが嫌じゃないから」(録音 14:04)
「2人の時間は要る」と言ったのと同じ理由から、「1人の時間はいらない」が出ていました。 前の回と、この回は、そこでつながっています。
だから、この答えになりました
うちで一人の時間を取りやすくする方法は、あります。ただ、うちはその方法を使っていません。 作ろうともしていない、と妻は言いました(録音 13:59)。
3つを通しての結論
妻の答えは、お題の文そのままでした
妻「一人の時間、罪悪感なしで取れてる」(録音 14:18)
夫は「世の中的には」と付け足しました
夫「一人の時間は必要なんだと思う 世の中的には」(録音 14:22)
夫「だから それはお互い分かった上で」(録音 14:25)
夫「本当に自由な時間を作ってあげるべきだとは思う」(録音 14:28)
中身は何でもいい、というのが夫の言い分です。「推し活とかね」と夫は言い(録音 14:36)、こう続けました。
夫「ハンドメイドとかね 何でもいいけどそれは自由に」(録音 14:40)
ただし、限度はある
夫「やらせてあげるべきだとは思うけど 限度っていうのがあるから」(録音 14:48)
夫「ドハマりしちゃってものすごい金額使っちゃうとかって」(録音 14:53)
夫「それはだから許してもらう代わりに そこは節度を持って自分で考えなさいよっていう感じがする」(録音 15:02)
自由にしていい。そのかわり、自分で線を引く。 妻は、その線を割合で考えていました。
妻「やっぱり半分を超えちゃうとあれじゃない 家族との時間と」(録音 15:10)
妻「その趣味の時間が半分を超えちゃうと ちょっとウンってなるんじゃないお互い」(録音 15:16)
妻「8対2ぐらいだったらいいわけじゃない 8が家族との時間があった上での2だったらいいんだけど」(録音 15:23)
この8対2は、話の中で妻が口にした感覚です。調べた数字ではありません。
最後に出てきたのは、コミュニケーションでした
締めで、妻がもう一度答えを言いました。
妻「一人の時間、罪悪感なしで取れている」(録音 24:59)
夫「お互いそう思ってるか別に悪いとも思わないし 嫌だったらさごめんちょっともうちょっと後にしてくれるとかさ」(録音 25:12)
夫「それだったらこのタイミングが違うんだなって俺も学習するわけじゃん」(録音 25:23)
夫「そしたらもうそのタイミングだと言わないよね」(録音 25:31)
妻「やっぱりコミュニケーションじゃない? 伺うという」(録音 25:36)
断られたら、そのタイミングを覚えておく。 夫はそれを「学習する」と言いました(録音 25:23)。最後の一言を置いたのは妻でした。
まとめ
- ① 「一人だけの時間」は、子どもも相手もいない時間。妻が自分でそう決め直したところで、妻の答えは「結構ある」から変わりました(録音 00:25・02:50・02:53)
- ② 罪悪感はありませんでした。 あるのは配慮です(録音 03:18・04:45)。その配慮の相手だった妻は「思ったことないけどね」(録音 05:11)
- ③ 一人になれるのは相手が家にいる日だけ。でも、その日は一緒にいたい(録音 13:31・13:37)。理由は夫の一言でした——「一緒にいることが嫌じゃないから」(録音 14:04)
- ④ 夫は「自分はそれ必要かなと思うと別にいらないなと思うけど」「あなたにもとってねっていうスタンスではある」(録音 11:31・11:37)。頼んだことは、うちでは一度もありません(録音 11:57・12:04)
- 締めは妻の言葉です。「やっぱりコミュニケーションじゃない? 伺うという」(録音 25:36)
今日の行動をひとつ
出かける前に、「今、行っていい?」と一声かけてみてください。
そして、聞かれたほうは、いいですよ、と返してみてください(録音 05:22)。断るときの言い方は、夫いわく「ごめんちょっともうちょっと後にしてくれるとかさ」(録音 25:12)。
夫婦は他人。だから、出かける前に「今、行っていい?」と一声かけています。
※テーマはいつでも募集中!ぜひコメントください!

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