今回のテーマは【スマホばかり見ている】です。よくあるお悩みに私たち夫婦の意見を述べました。

話し合い

どうも、「夫婦は他人」のプー太(夫)とプー子(妻)です。

私たちは夜な夜な、食卓に録音機を置いて、テーマに沿って、仲良し夫婦が本音をしゃべっています。私たち夫婦のリアルの会話。台本なし、創作なし、やらせなし。

夫婦仲・人間関係でお悩みの方の参考になれば嬉しいです。

(録音 01:47)は「録音開始から1分47秒に飛び出した発言」のしるし。——今日も、時刻つきの証拠つきでお届けします。

今日は、お断りから始めます。今回のテーマは「スマホばかり見ている」ですが、我が家がもめたのは、スマホではありませんでした。 この日のお題は、ある調査で、妻が夫にイライラすることの1位になった不満です。ところが、その話を始めた私たちが2分もしないうちに出したのは、別のものの名前です。もめたのは、テレビでした。

この日は「スマホばかり見ている」をお題に決めて、妻がそれを読み上げるところから録音を始めました。世間でよくあるお悩みを1つ取り上げて、「うちはどうか」を話してみた回です。 お題の出どころは、ジブラルタ生命が2022年10月7日〜17日に、20〜69歳の既婚(事実婚を含む)男女4,700名へ行った調査です。妻から夫へのイライラでは「スマホばかり見ている」が1位で、26.4%でした(女性2,350名の回答/マイナビニュースの報道)。

以前、夫婦仲が悪くなる原因を30個ならべて答え合わせをしたことがありました。今回のスマホも、その1つです。

→ 夫婦仲が悪くなる原因を30個ならべて、ひとつずつ答え合わせをした回

※テーマはいつでも募集中!ぜひコメントください!

よくあるお悩み/うちの答え

よくあるお悩みうちの答え
① 相手がスマホばかり見ている。直してもらったほうがいい?我が家はスマホではもめませんでした。もめたのはテレビです。そして直したのは、直せと言われた本人でした
② 「見ている」と「無視されている」は、何が違う?会話ができているかどうかでした。見ていること自体は、うちでは問題になっていません
③ うちに決まりごとはある?夫婦二人のあいだに決まりはありません。それでも、決めてあることが3つありました

そして、3つを通しての結論は 「うちで問題だったのは、見ていることではなく、会話ができないことでした」 →【夫婦は他人。だから、言われているうちが花!】


お悩み① 相手がスマホばかり見ている。直してもらったほうがいい?

うちの答え

我が家では、スマホはもめごとになりませんでした。もめたのはテレビです。そして直したのは、直せと言われた本人でした。

そのときのやりとり(発言順)

妻「ばかり見てるっていうのもあんまないよね」(録音 01:47)

夫「ばかり見てるないね」(録音 01:55)

夫「まあでも前怒られたのはテレビですよね俺はね」(録音 01:59)

夫「仕事から帰ってきてやっぱりまあすごい言い訳だよ言い訳だけど なんか何も考えずに」(録音 02:05)

夫「ただぼーっとしたいみたいな 何も考えたくないですよみたいな日がある」(録音 02:13)

夫「はいはいはいでまぁお酒飲みながらちょっと晩酌しながらそれを見るみたいなのが」(録音 02:35)

私たちの論点

お題を読み上げた妻が、まず自分たちに向けて聞きました。うちはどうか、と。答えは、あっさりしたものでした。ばかり見ている、というほどのことは、お互いに無い。

流れが変わったのは、その4秒後です。夫が、聞かれてもいないことを自分から言い出しました。「まあでも前怒られたのはテレビですよね俺はね」。我が家で怒られたのは、スマホではなくテレビでした。

見ていたほうの言い分も残しておきます。夫は自分で言い訳だと断ったうえで、何も考えたくない日がある、と続けました。番組が見たかったのではなく、何も考えなくていい時間がほしかった、という話です。 夫はこのとき、こう言われています。

「そんなにテレビ見てんだったらずっと見てろって」(録音 02:58)

だから、この答えになりました

妻「話を聞いて欲しかったんだ じゃあその時はたぶん」(録音 05:02)

夫「見ないようにしたんだそっから俺は」(録音 05:09)

夫「ご飯食べる時に真っ先にテレビ をつけたりしてたんだけど」(録音 05:18)

夫「やめたのそれを」(録音 05:25)

怒った理由を、妻自身が言い当てています。テレビを消せ、ではありません。「話を聞いて欲しかったんだ じゃあその時はたぶん」。画面が邪魔だったのではなく、話ができないのが嫌だった。 この一言が、この記事のいちばんの答えです。

そして夫は、「見ないようにしたんだそっから俺は」。うちは、直してもらっていません。言われた本人が、自分でやめました。 しかも、やめたのはテレビそのものではなく、帰ってきて、ご飯のときに、真っ先につけることでした。引っかかっていた一点だけを、やめています。

ただ、これを「怒れば直る」という話にはしたくありません。引っかかっているのが画面なのか、話ができないことなのか。それが先に分かっていたから、「ご飯のときだけ」という直し方ができたのだと思います。


お悩み② 「見ている」と「無視されている」は、何が違う?

うちの答え

会話ができているかどうかでした。うちでは、見ていること自体は問題になっていません。

そのときのやりとり(発言順)

妻「結局、会話ができないのが嫌なんじゃないかなと思うんだよね」(録音 06:36)

妻「ばっかり見ていても、普通に会話ができていれば問題ないんだよ。それは」(録音 06:43)

夫「まあ、偏見かもしれないけど、男は無理だよ。見ちゃうな」(録音 07:00)

夫「あそっちに集中しちゃうと 無理無理無理あのマルチタスクできないんだから」(録音 07:05)

夫「けど、これは聞いてほしいみたいになったら、ちょっとごめんって、一回やめてもらっていい?」(録音 07:52)

私たちの論点

この回でいちばん短い答えを出したのは、妻でした。「結局、会話ができないのが嫌なんじゃないかなと思うんだよね」。妻は、見ていること自体を気にしていません。 嫌なのは、見ているあいだに話が通らなくなることでした。

夫の答えは、別の角度からです。念のために書いておくと、これは夫の言い分であって、うちが調べた事実ではありません。 ただ、集中している人には話しかけられたことそのものが届いていない——無視ではなく、聞こえていない。そうだとすると、責めても実りがありません。

では、どうするか。夫の答えは、声をかければいい、というだけの話でした。……と、ここまでは、きれいな結論に見えました。

豚肉の話は、聞く値打ちがあるのか

妻「今日豚肉いつもより高いの買っちゃったとか言われてもさ」(録音 08:06)

妻「それが言いたい時もあるじゃん女の人ってくだらない」(録音 08:15)

妻「私がさっき話してたことほとんどくだらない話よ」(録音 08:18)

妻「でも聞いてほしいじゃない」(録音 08:21)

夫「じゃあでもさ、そんなそれってさ、 真剣に聞いてほしい話なの?それって」(録音 08:24)

夫「豚肉の話はいいだろ、別に」(録音 08:36)

妻「豚肉の話はいいけどさ、 今日何した?とかさ」(録音 08:38)

妻が持ち出したのは、豚肉でした。わざわざ手を止めさせるほどの話か、という例です。妻は自分から「私がさっき話してたことほとんどくだらない話よ」と言い、そのうえで「でも聞いてほしいじゃない」と続けます。自分の話をくだらないと認めながら、それでも聞いてほしいと言い切っています。

夫の返しも、意地悪ではありません。手を止めるかどうかを決めるために、本気で確かめています。そして「豚肉の話はいいだろ、別に」。

ところが、妻の最後の一言で話が動きました。妻が聞いてほしかったのは、豚肉ではありません。「今日何した?」のほうでした。 夫はその話に手を止める値打ちがあるかを測り、妻は話が行き来しているかどうかを見ていた。二人は、別々のものさしで測っていたことになります。 どちらの言い分も、うちではもっともです。

なお、「聞いてほしい」という気持ちについては、以前も別の角度から一度話しています。

→ 家庭の愚痴を外で言うことについて、私たち夫婦が話した回

だから、この答えになりました

「見ている」と「無視されている」の境目は、画面の種類でも、見ていた時間の長さでもありません。話が行き来しているかどうかでした。

だから、話しかけるときにうちが使っているのは、夫が言った「ちょっとごめん」の一言です。話の中身より先に、これから話しますよ、という合図を出す。


お悩み③ うちに決まりごとはある?

うちの答え

夫婦二人のあいだに決まりはありません。それでも、決めてあることが3つありました。

そのときのやりとり(発言順)

夫「ずっと最初はもうあなたの話を聞こうっていうような思ったん ね」(録音 09:02)

夫「そうするとあなたがもう バーって言いたいこと喋るじゃないで喋る終わるとテレビでも見るって言い出す」(録音 09:08)

夫「けど、もう今日はそんな話すことねぇなみたいな日は、テレビでも見る?リモコンを俺に渡してくる」(録音 09:50)

私たちの論点

テレビをやめた夫が、そのあと何をしていたか。夫は、まず聞くほうに回りました。すると、妻は言いたいことを話し終えたところで、自分からテレビをすすめてくるのです。 話すことが特にない日には、リモコンが向こうから来ます。先に話を聞き切ると、あとから渡されるようになった。 順番が入れ替わっただけで、家の空気はずいぶん変わりました。

もうひとつの手:混ぜてしまう

妻「堂々と見たいんだったらさ 共有しちゃえばいいよね」(録音 11:34)

この日もう一つ出てきた案がこれです。相手が何を見ているか分からないままだと、話に入りようがない。 ならば、隠れて見るくらいなら一緒に見てしまえばいい。取り上げるのではなく、混ぜてしまう。

うちが「決めてある」3つ

妻「ご飯の時にはテレビとか見ない っていう決まりだよね」(録音 12:03)

妻「まあ私たちは特に決まりはないよね」(録音 12:46)

夫「ないけどお互い多分相手の話は聞こうみたいなのは持ってる」(録音 12:51)

夫「それはもう先に来た方の話を聞くっていうふうに決めてるから、待ってって。あなたにも待ってって言うじゃん。子供の話を今聞いてるからって」(録音 13:44)

うちの決まりごとの話は、こう始まりました。妻が「ご飯の時にはテレビとか見ない っていう決まりだよね」、その43秒後に「まあ私たちは特に決まりはないよね」。前が家族全員の話で、後ろが夫婦二人の話です。 言われてみれば、うちは家族の決まりと夫婦の決まりを、分けて持っていました。

そのうえで夫が足したのが、相手の話は聞こう、という構えです。うちにあるのは、罰のある約束ではなく、二人がそれぞれ持っている構えのほうでした。

いちばん具体的なのが3つ目です。早い者勝ちです。 相手が誰であっても、先に話しかけてきたほうを先に聞く。だから妻が話しかけても「待って」と言われることがあります。待ってと言われたほうが、後回しにされたと感じずにすみます。 順番が決まっているだけだと、分かっているからです。

だから、この答えになりました

うちが持っているのは、この3つでした。

  1. ご飯のときはテレビを見ない(家族全員・これだけは決まりの形になっています)
  2. 相手の話は聞こう(決まりではなく、二人がそれぞれ持っている構え)
  3. 先に来たほうの話を聞く(子ども相手でも同じ。だから「待って」が使える)

時間や回数で線を引く決まりは、うちにはありません。決めてあるのはどれも、話を聞くためのものでした。 ただしこれは、我が家がこうなったというだけの話です。決まりを作って、それがちゃんと回っているご家庭なら、そちらが強いと思います。


3つを通しての結論

「うちで問題だったのは、見ていることではなく、会話ができないことでした」——【夫婦は他人。だから、言われているうちが花!】

妻「でもさ、これさ、なんか言われているうちが花だと思わない?」(録音 10:05)

妻「もうさ、言わなくなったらおしまいだよ。きっともう関心がないんだもん。いてもいなくても変わんないじゃんって。スマホ見てたら」(録音 10:13)

リモコンの話をしていた流れで、妻がぽつりと言ったのがこれでした。責められるのは、まだ関心を向けられているということです。 それがなくなったときは、直ったのではなく、もう気にされなくなったのかもしれない。うちは、そういう見方をしています。

夫「コミュニケーションを取ればいいじゃんかな 最終の答え コミュニケーション取りなよって」(録音 15:56)

妻「優先順位を考えた方がいいかなって思って、もったいないなって思っちゃうせっかく一緒にいれるのに」(録音 17:36)

妻「だってね 今この時を大切にしたいよね」(録音 17:45)

夫の最後の答えは、身もふたもないものでした。ひととおり話しきって、コミュニケーションを取れ、に戻ってきています。妻のほうは、もったいない、と。スマホを見るなとは、二人とも一度も言っていません。 言っているのは、同じ部屋にいられる時間には限りがある、ということでした。

ですから、もし今「相手がスマホばかりで話を聞いてくれない」とお悩みでしたら、やめさせる方法を探す前に、自分が本当にほしいものは何かを、一度置いてみていただきたいのです。

我が家の答えは、妻が(録音 05:02)でもう言っていました。 画面を消させたいのではなく、話を聞いてほしかった。それだけのことでした。

言われているうちが花。 言い続けるのはしんどいことですが、言えるあいだは、まだ関心があるということなのかなと思います。

よくある質問

Q. 相手がスマホばかりで、話しかけても上の空です。やめさせるべきですか?A. うちはやめさせていません。夫がテレビをやめたのも、頼まれてではなく自分でした(録音 05:09)。しかもやめたのは、ご飯のときに真っ先につけることだけです(録音 05:25)。全部やめさせようとすると話がこじれます。いちばん引っかかっている一点だけを渡してみてはいかがでしょうか。

Q. 「聞いて」といちいち言うのは、そんなに大事ですか?A. うちでは、これがいちばん効きました。夫の言い分は、集中しているときは話しかけられたこと自体が届いていない、というものです(録音 07:05)。腹を立てるより、先に「ちょっとごめん」と合図を出すほうが早いというのが、うちの実感です(録音 07:52)。

Q. くだらない話でも、聞いてもらいたいのはわがままですか?A. 妻は、自分の話を「ほとんどくだらない話よ」と認めたうえで「でも聞いてほしいじゃない」と言い切りました(録音 08:18/08:21)。夫は「豚肉の話はいいだろ、別に」(録音 08:36)。どちらの言い分も、うちではもっともです。 ただ、妻がほしかったのは「今日何した?」のやりとりのほうでした(録音 08:38)。なお、何を言っても返事がなく、一緒にいること自体がつらいところまで来ている場合は、この記事の話とは別です。ひとりで抱えず、専門の相談窓口を頼ってください。

まとめ

  • ① うちはスマホではもめませんでした。もめたのはテレビです。 直したのは、直せと言われた本人でした
  • ② 境目は、会話が行き来しているかどうかでした。 怒った理由も、妻の口から「話を聞いて欲しかったんだ」と出ています(録音 05:02)
  • ③ 夫婦二人のあいだに決まりはありませんが、決めてあることが3つありました。 ご飯のときはテレビを見ない/相手の話は聞こう/先に来たほうの話を聞く。画面を取り上げよう、という話は、うちでは出ませんでした
  • 言われているうちが花。 言えるあいだは、まだ関心があるということなのかなと思います

今日の行動をひとつ

相手が画面を見ているときに話しかけるなら、話の中身より先に「これ、聞いてほしいんだけど」の一言を置いてみてください。

夫がこの日挙げていた合図は「ちょっとごめん」でした(録音 07:52)。相手はまだ、こちらの話が始まったことを知りません。 そして、そこまでして話したいことがあるうちは、まだ大丈夫なのかなと思います。

私たち二人の実際の会話は、動画でも公開しています

この記事は、食卓に置いた録音機からつくっています。声のまま聞いていただける回もありますので、よければどうぞ。 どちらも、この記事とは別の日に話したものです。

※テーマはいつでも募集中!ぜひコメントください!


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